鶴川サナトリウム病院 院長
林 重光
当院は、昭和48年の開院以来50年に渡り、ご高齢の患者様や認知症の方を中心に慢性期医療に特化した運営を行なってまいりました。現在もこの地に在り続けているのは、地域の皆様の支えと信頼関係があったからこそと感謝申し上げます。
日本は2025年以降、75歳以上の高齢者割合が増加する一方で、働く世代の割合は低下していきます。今後、人口動態、経済活動などは益々変化し、必要な時に望むような地域医療を受けることが難しくなる可能性もあります。 このような時代の中、質の高い医療を持続的、かつ効率よく提供するために、急性期医療のみならず、その後の回復期医療、慢性期医療へのシームレスな連携を地域で構築することは急務だと感じております。
そして、当院にとって大きなチャレンジとなりますが、これまで培ってきた経験を生かし、今年度より一般病棟及び回復期リハビリテーション病棟を増床いたします。 どのような体制で患者さまをお受けし、どのように治療やリハビリを提供し、どのように地域生活への復帰へと繋いでいくかを全ての職員が全力で考え、地域で暮らす方々が「自分らしく」「どう生きるか」にしっかり向き合う病院でありたいと考えています。
将来を見据え、地域の皆様に信頼され、愛される病院であり続けるよう日々精進して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。