当院の内科・老年内科は、生活習慣病から高齢者の終末期医療までの幅広い領域に対する診療活動を行なっております。
一般的な臓器別診療では対応がされにくい高齢者特有の問題(認知機能障害・フレイル・低栄養・身体機能障害など)に対する総合的な内科診療を行なっています。
ご高齢の患者さまは、複数の疾患をお持ちの場合もあり、そのため複数の薬剤を多量に内服しているケースもしばしば認められます。
当院では患者さまが持つそれぞれの疾患の進行状況や現有する生活機能を総合的に把握・検討しながら、処方薬剤を最小限に整理し、服用方法を簡便にするよう勧めております。
入院診療におきましては、高齢者の人生を視野に入れ、個々に寄り添える診療の実現に努めています。そのために、医師・看護師だけでなく、薬剤師・臨床心理士・管理栄養士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、多職種によるチーム医療を積極的に構築し、それぞれの専門性を重視した診療を行なっています。
終末期には、病状やご本人の意向に基づいて、自然の摂理に沿った節度のある診療(緩和医療)を大切にし、そのため通常の診療においても終末期に対する意向を確認することを心掛けています。
また、在宅医療への新たな取り組みとして、地域の施設との連携に力を入れています。