5月23日(土)、当院近くにあるサービス付き高齢者向け住宅の悠楽里まちだスカイビューにて「地域交流セミナー」をおこないました。

当該施設の内覧会に合わせて、当院の医師による講座を開催して欲しいとの強い要望がありこのセミナーが実現しました。セミナーの中では、内科部長 藤澤医師による講演『疾患としての認知症~雑多な情報が蔓延する中で』と、栗本理学療法士による『手軽に出来る健康体操』をおこないました。

藤澤医師の講演は認知症の基礎知識にとどまらず、多くの方がメディアを通じて「認知症」についての知識・情報を得ている中で認知症専門病院の内科医として、自身の見解を分かりやすく説明しました。メディア等では様々な事が言われており、まさしく「雑多な情報が蔓延する」状況だが、つまるところ健康的な生活を心がけることが予防につながるのではないかという先生の見解に、参加者たちは頷きながら耳をかたむけていました。また、講義の中では認知症の人への接し方についても触れ、10項目の注意点の説明の後にそのまとめとして、何も特別なことはなく普通の人との接し方と変わらず、相手のことを尊重し、思いやる気持ちが大切であると自身の考えを力説していました。

後半の体操教室では、理学療法士の栗本が家庭で手軽に出来る健康体操を参加者と共に実演し講義をおこないました。体操は多くやればいいというわけではなく、自分に合った回数を毎日おこなうことが大切であり無理のない体操を参加者に呼びかけていました。今後も地域の要望に答え、様々な場所に出向いてこのような講座をおこなって、地域との連携を促進していきたいと思います。IMG_0946悠楽里セミナー20150523-03