新年おめでとうございます
昨年はコロナ禍も続く中、ロシアのウクライナ侵攻により、流通不良、原材料高騰での物価高や円安など、心が痛むことや、国民の負担感が多い年であったように感じます。当然、医療業界にも影響を少なからず及ぼしていますが、そんな重苦しい空気を感じる一方で、いくつもの明るい話題もありました。
日本のメダルラッシュに沸いた冬季五輪、プロ野球では、ロッテ佐々木朗希投手の28年ぶりの完全試合、大リーグ大谷翔平選手の104年ぶりの2桁勝利、2桁本塁打達成、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手の最多本塁打の記録更新。また、先日のサッカーワールドカップでは、日本中の心がひとつになるような、元気と勇気と笑顔を提供してくれました。
昨年発生した新型コロナウイルス感染症の院内クラスターでは、患者様、ご家族、地域の皆様には大変なご心配とご迷惑をお掛けいたしました。ならびに、関係機関の皆様には多大なご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。全国的な新型コロナウイルス感染症の拡大は予断を許さない状況ですが、皆様に安心してご利用いただけるよう、院内感染改善策の周知徹底を全職員に図るとともに、職員一同、より一層の感染予防策の強化に尽力して参ります。そして、困難な時こそ「我々の腕の見せどころ」を信念に、職員一同、自らを奮い立たせて難局に立ち向かっていく所存です。
昨年開設の認知症の早期発見・予防を目的とした MCIトレーニングスタジオ「ASMO」では、少しずつ地域の皆様に認知していただけるようになり、ご利用者様は増加傾向にあります。引き続き、地域のMCI及び認知症の早期発見に努めると共に、プログラムや評価方法についての更なる充実を図り、より多くの方にご利用いただけるよう努めて参ります。
また、医療連携においても、町田市唯一の認知症疾患医療センターとしての役割を充分に発揮できるよう、医療相談室と日々情報交換し、より良い入院環境と地域の各施設、行政とのネットワークづくりに取り組んで参ります。
日本の人口動態を鑑みても、医療や介護、社会保障など、様々な面に深刻な影響が及ぶと考えられる中、あと数年先まで迫った2025年問題を節目に、今後ますます高齢者への医療の充実が待たれる現在、専門性を高め、医療グループとしての機能を最大限に活用し、患者様ならびにご家族の期待に応えるべく努力をしていく所存です。
この新しい年が皆様にとって佳き年になるよう祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
院長 林 重光