内視鏡検査は、CCDカメラを内蔵した管を挿入し、食道・胃・十二指腸・大腸の内部を直接見ることができる検査です。検査範囲として、上部消化管(食道・胃など)と、下部消化管(大腸)があります。
当院は、認知症疾患医療センターとして、精神科・内科両軸での診療体制を整えておりますので、認知症の患者さまにも安心して検査を受けていただくことができます。
食道・胃・十二指腸の内腔を観察するため、口あるいは鼻孔から内視鏡を挿入し、これらの部位を一連の検査で観察します。時には組織の一部を取り細胞検査(病理検査)もします。
咽頭反射が強く吐き気が強い方などは、ご相談いただければ、鎮静剤(麻酔薬)を使用し検査することが可能です。また、認知症などで検査中の体動で危険が予想される方も、必要に応じて鎮静剤を使用して検査を行なう場合があります。
便をすべて洗い流す前処置をした後、肛門から専用の内視鏡を挿入して、大腸(直腸・結腸)と小腸と大腸の接続部前後を観察します。上部内視鏡検査と同様に、組織の一部を取り細胞検査(病理検査)もします。検査中に観察しやすくするため、空気を送り込みますが、そのためお腹が張って苦しいことがあります。当院では、空気のかわりに二酸化炭素(炭酸ガス)を使用し少しでも苦しさを軽減するようにしています。