チーム活動

栄養サポートチーム(NST)

栄養サポートチーム(以下、NST)は、患者さまに最適な栄養療法を提供し、治療・療養を円滑にすることを目的とした、多職種により構成された医療チームです。
低栄養状態では体力、筋力、免疫力などが低下し、治療効果がうまく発揮されないことがあるため、適切な栄養管理を行ない、栄養状態を改善させることで治療効果を高め、予後の改善や合併症予防に繋げることができます。
当院は、日本臨床栄養代謝学会のNST稼働認定施設であり、所定の研修を受けた専門職が多く在籍しています。また、NST専門療法士の教育認定施設でもあり、静脈栄養・経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有するNST専門療法士も多数在籍しています。
各分野の専門職が知識と技術を持ち寄り、食事摂取が十分でない患者さまや栄養状態の改善が必要な患者さまに対し、適切な栄養摂取の方法や栄養管理方法の提案を行っています。

NSTに関する認定

2004年8月 日本臨床栄養代謝学会NST稼動施設認定
2006年1月 日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士教育認定施設に認定

NST構成メンバー

医師 1名、看護師 14名、薬剤師 1名、管理栄養士 5名、臨床検査技師 1名、理学療法士 1名、作業療法士 1名、精神保健福祉士 1名

日本臨床栄養代謝学会認定

NST看護師 3名、NST専門薬剤師 1名、NST専門栄養士 3名、作業療法士1名

認知症ケアチーム(DCT)

高齢者や認知症の方が入院した場合、急激な環境の変化と病気による身体の不調から、日頃できていたことが上手くいかず不安になり混乱につながることがあります。そのため、せん妄や認知機能の低下による行動・心理症状(BPSD)、意思疎通の困難さ等により、身体疾患の治療が円滑に進まないことが見込まれます。
当院ではそうした患者さまに対し、認知症状の悪化を予防し、身体疾患の治療を円滑に進めることを目的とした多職種チーム「認知症ケアチーム」を設置・運用しています。

DCT構成メンバー

精神科医師、看護師、精神保健福祉士、薬剤師、理学療法士、臨床心理士

活動方針

様々な原因で入院した高齢者や認知症の患者さまと、その患者さまに関わるスタッフへのサポートを行なっています。患者さまの入院までの状況や背景、入院してからの病棟内での看護・治療状況などを把握し、根拠に基づいた適切な対応方法や治療方法について助言・提案を行ないます。これにより、高齢者・認知症ケアの実践力の向上・定着を図り、入院している患者さまが安心して治療を受けられ、望む環境で生活を送れるようサポートしています。

活動内容

病棟ラウンド

3名の認知症看護認定看護師を中心に、週に一度の病棟ラウンドを行なっています。

多職種カンファレンス

病棟スタッフとの多職種カンファレンスによる環境調整や行動・心理症状への対応方法、及びせん妄予防等の提案を多方面から検討しています。また、身体拘束解除に向けた代替案の検討、薬剤投与に関する再検討を行ない、最小限の使用を目指しています。

その他

高齢者ケア、及び認知症ケアに関する研修会を年数回、全職員にむけて実施しています。また、認知症ケアマニュアルを作成しすべての部署へ配布、内容についても随時見直しを図っています。

家族支援